三井業際研究所は、1978年10月に三井グループ主要各社の参加を得て、次の時代に向けて、グループ各社の経営資源をより一層有効に活用すべく設立されました。
これまで、三井グループの社長会である「二木会」の直属の下部機構としてグループにおける「異種業種間の業際分野における知識集団としての機能を果たす」ことを目的に、三井グループ各社の協調・協力のもと幅広く幾多の調査・研究活動を行ってきております。
特に「業際」という概念を導き入れて、複数のしかも業種の異なる企業が参集して協力しあい、従来にない新しい分野・領域へのアプローチ方策を調査・研究するとともに、三井グループ各社の共通の課題についても情報の収集・提供等の活動を活発に行っております。
近年、グローバル化・ネットワーク化が一層進展する中で、社会・経済面の環境も大きく変化しつつありますが、従来の産業の枠組みを超えた異業種・異分野間の協力・連携、技術面での複合化・融合化の必要性は、ますます重要性を増しております。このように変化する新しい時代環境においては、業際的領域での取組み・展開が一層期待されるところであり、次代を見据える先見性と国際的視野をもって異種業種間で協力していくことが不可欠であると言えます。
当研究所では決定機関である運営委員会のもとに総合部会、社会部会、技術部会の三つの部会をおき、各分野毎に共通の取組み課題を設定、それぞれの部会の下に企画委員会を常設するとともに、選定されたテーマを調査・研究する各種委員会を設置し業際的視点に立って、共同で活動しております。
現在、三井グループ31社参画のもと参加会社より幹部役員をはじめとしてそれぞれの専門家を含め500名におよぶ方々の協力を得て活動を行っており、その成果は会員各社で活用されるとともに各社間の人材交流面でも大きな成果をあげております。
今後ともあらゆる分野での変革への対応と時代のニーズを先取り、常に新しいものへの挑戦を旨として、多方面で業際的アプローチを行うとともに、時に個別テーマの深堀り等も行い、参加会社の事業経営面に貢献するとともに、社会・経済の発展にも寄与していく所存であり、皆様の一層のご指導・ご鞭撻をお願い申し上げます。
2024年4月
運営委員長 淡輪 敏
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